HOW ROOKER GAVE OUT MY PHONE NUMBER ONSTAGE: THE EPIC FACEBOOK POST
以前ガン監督の電話番号を流出させた人物にまつわるFacebookのポストの拙訳です。
ルーカーが僕の電話番号を壇上で公開した顛末:ザ・エピック・フェイスブック・ポスト
昨夜僕は、Cosmic Book Newsというサイトを運営しているマット・マクグローインという男からのツイートに返信したことでTwitter上でちょっとした騒ぎを起こした。
マットはこうツイートした。『イエス、ノヴァを #MCU に! ディズニーがフォックスを買収するからにはアナイアレーションを映画化だ! まぬけな作品にはするなよ!!』
まず初めに、彼の言うディズニーとフォックスの取引に関しては確定じゃない。けれど僕はこう返信した。『.@mattmcgloin 、きみが僕の電話番号をきみのウェブサイトに掲載して(ルーカーが登壇中彼の電話から番号が聞こえたから)、僕に電話をかけて嫌がらせするよう人々に頼んで以来、あらゆるきみの要請はかなり実現の見込みが薄い。本当にね』
それによってたくさんの質問が持ち出されたと共に僕ら二人の間でやりとりすることになったので、このストーリーの全容を書こう。
一年ちょっと前、僕はジェンと共に寝る支度をしていて、携帯に覚えのない複数の番号からボイスメールが残されていることに気づいた。同時に友人からのメールでCosmic Book Newsに投稿されたストーリーを見た。こうあった。『ジェームズ・ガンの番号 オンラインに漏洩 ― 電話してノヴァを要請しよう』。
マイケル・ルーカーがその少し前にファン・コンベンションに参加して、彼がよくコンベンションでやるようにステージ上で僕と通話しようとした。僕が電話越しに彼をからかってファンを楽しませられるようにね。このとき僕は電話に出なかった。留守番メッセージは設定していなかったから、録音された音声が誰も電話に出ることができないと伝え、そして……僕の電話番号を述べた。観客はその瞬間を自分の携帯で録画してオンラインに投稿した。電話番号を聞き分けるのは容易ではなかったけれど、音量をかなり上げて聞けばルーカーがステージで使っていたマイクが音を拾っていた。
それで、マットはその動画から僕の番号を取得し、"記事"に僕の番号が漏洩したことを書き(彼が投稿するまでこの件はさして問題になっていなかった――動画を投稿した人々はそんな意図があってやった訳じゃなかった)、ファンへ僕に連絡してノヴァをMCUに登場させるようリクエストしろと書いた。
マットという人物は知っていた。このFacebookにたくさんコメントしていて、ノヴァに執心しているらしい。彼はガーディアンズの映画にノヴァが登場しないことで怒り、自分にはその権利があると思っているらしくその件について若干喧嘩腰の態度を多数とってきた。彼はまた、映画一作目でのスターロードのダンスオフに対して一家言あって、というのもあれはキャラクターたちを真剣に捉えておらずジョークに変えてしまうものだと考えている(公式に述べておくと、僕の考えでは、あれはピーター・クイルがとった合理的かつ苦し紛れの注意を逸らす方策だ)。何回も彼をブロックしようかと思ったが、彼は感じがよく正常な時もあるし、僕はそういったコメントは大抵ただ無視している。加えて彼は宇宙のキャラクターたちにフォーカスしたファンサイトを作っていて、それはいい活動だ。
その記事が投稿されたという知らせを受けた直後、僕の携帯に電話が殺到した。公平のため書いておくと、大抵は同じ2、3個のナンバーが絶え間なくかけてきては切っていた。それでも電話は使い物にならなかったし、そのとき僕はまさに、親しい人間の健康上の問題を含め私生活も仕事もめちゃくちゃに大変な時期だった。まったくタイミングが悪かった。
それで、当然、冷静に受け止めるタイプの男だというふりをしたいのはやまやまだが、僕は怒り狂った。
まず最初にしなければいけなかったのは電話番号を変えることで、それはすぐさま手続きをした。それから感情を発散する必要があった。
最初に怒りをぶつけたのはマイケル・ルーカーで、電話をかけて彼がステージ上で電話番号を漏らしたことを怒鳴りつけた。
「どうなってんだよ?」
「おっと」とルーカーは言った。
彼はものすごく申し訳なさそうにし、電話番号が最初から最後まで観客に聞こえたとは思っていなかったと説明した。人はルーカーをタフガイだと思っていて、事実そうなのだが、けれど彼は僕が知る中で最もやさしいやつの一人でもある。凶悪犯罪者用の刑務所に15年間入りその日その日を生き抜いてきたくまのプーさんを想像してみてほしい。逞しくはなっているだろうけど、それでもほら、プーさんはプーさんなんだ。とにかくそれがマイケル・ルーカーという人だ。彼に腹を立て続けるのは難しい。
だが僕が本当に腹を立てていた相手はマット・マクグローインだった。他人の電話番号をオンラインで公開するってどんなやつだよ? しかも閲覧者にその番号を利用することをけしかけるって? けれどどう反応するのが正解なのかがわからなかった。
憤慨のツイートを書こうとも思ったが(昨夜のように)、それがサイトへのアクセスに繋がり彼が欲していると思しきネガティブな注目の類を与えることになるだろうことはわかっていた。弁護士に連絡して強制的に取り下げさせようとも思ったが――けれど、その頃にはもう番号が変わっているだろう。だから僕は無視して何事もなかったかのように振る舞い、僕に影響を及ぼしたという満足感を彼に与えないことに決めた。
約14ヶ月の間それはうまくいった。昨夜、MCUに登場してほしいキャラクターについてTwitterでファンのみんなと楽しく話していたときに彼のツイートを見るまでは。ファンとの本当に素敵な交流の最中にそれが水を差したのだと思う。そして正直なところ指が滑った――つまり上記の僕の最初の返信だ。気づいていなかったとしたら言っておくけれど、僕はときどき衝動的になることがある。
マットは僕の電話番号を投稿したのはジョークだったと主張した。今後万引きで捕まったら僕はこのことを思い出すだろう―――
「待ってくださいおまわりさん、状況を完全に誤解してます! これはジョークですよ!」
「ビッグレッド・ガムのパックをポケットに入れて店から出たのがジョークだって?」
「そうです!」
「笑えないね」
「それは問題じゃない。大事なのは意図です。最高のジョークのつもりでした」
「なるほどな。行ってよし」
マットはルーカーがステージ上で僕の番号を言ったのだとも主張したがそれは違うし、彼は僕がこういう反応をしたのはツイートの中の『まぬけな』というコメントが引っかかったのであってプライバシー侵害のせいではないと考えていた。正直に言って、彼のツイートの最後なんて印象に残ってもいなかった。癪に障ったのは僕の電話番号をオンラインに公開しておいてお願い事をしてくる点だった。
マットはそれからCosmic Book Newsがなければガーディアンズの映画が存在しなかったのは事実だと主張した。推測するに、僕は彼に対しこのキャリアを得られたことに感謝すべきなのだから腹を立てる権利はないということだろう。
2008年、ダン・アブネットとアンディ・ランニングが映画に登場するガーディアンズを描いたコミックシリーズを出版した。ケヴィン・ファイギがそれらのコミックを読み、ずっとスターウォーズが大好きだったこともあって、これは面白い現代的なスペースオペラになるだろうと考えた。ダン、アンディ、ケヴィン、そしてビル・マントロ、ジム・スターリンとその他数人が、ガーディアンズの映画を受け継いだことで僕が感謝している人々だ。マット・マクグローインは通常その輪には入っていない。だからまあこれにはなんと反応したらいいかわからなかった。
いずれにせよ、昨夜の僕のツイートの全背景はわかってもらえただろう。この話を持ち出したことを少しでも申し訳なく思っているか? そうでもない。これが実際に起きた出来事だから。予想通りマットは注目されるのが大好きなようで、彼宛ての否定的なツイートすべてをリツイートし、そのやりとりの中で記事を二つ投稿している。『私がもし問題を引き起こしたのだとしたら』形式で一応謝ったからよしとしよう。それに彼は電話番号をサイトから削除した――とはいえ前に書いたように、事が起きたときに僕は番号を変えていた。
結果として、当時は頭に来たとはいえマットのことは許すし、彼がこの件から学んでくれることを願っている。愛するキャラクターに関わるクリエイターに対して嫌がらせをするのは決して望ましいことではない。たぶん僕が狭量なのだろうが――けれど真実でもある――ノヴァというキャラクターの名前が出るとき、ある程度、マットが僕の電話番号をサイトで公開したことと脳内でリンクする。だからマットへの最初の返信は完全にジョークというわけではない――僕にとってはそのキャラクターへの情熱や登場させたいという願望を感じることが嫌がらせによって少し難しくなる。
ファンであるきみたちにこの話をしているのは、僕が単純な生き物だからだ。あるキャラクターの登場を丁寧にお願いされれば、そのキャラクターとはポジティブな関係が生まれる。あるキャラクターを要求され、それが不躾だったなら、そのキャラクターとはネガティブな関係が生まれる。僕はきみたちのあらゆる言葉に耳を傾け、すべてを考慮している。残念ながら映画への登場を望まれているキャラクターはたくさんいるし、僕の持つスペースは限られていて、物語へ有機的にフィットするキャラクターも限られている。けれど僕は本当に全力を尽くしているし、きみたちのフィードバックとサポートをありがたく思っている。
最後に、マットの振る舞いは容認できるものではなかったけれど、僕のTwitterとここでの暴露はお仕置きとして充分すぎるほどだ。お願いなので彼に嫌がらせはしないでほしいのと、きみが彼のサイトを楽しく見ているのならぜひ今後も楽しんでほしい。僕は彼の非運に喜びを覚えはしない。彼はもう充分に問題を抱えているのだから。つまり、ノヴァがMCUにいないこととかね。
なおルーカーに関しては、僕はもちろん彼の非運を楽しんでいるしこれらの出来事の後すぐにリベンジした。友人や家族など僕の電話番号を更新してもらいたい身内にこんな書き出しのメールを送った。『これがジェームズ・ガンの新しい番号です、ルーカーのアホ野郎が前の番号をステージ上で公開しやがったから』。
We’re Mary Poppins.
みんなへ愛を。
嫌がらせはしないでというのは本気だよ。
ジェームズ