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Interview Magazine サラ・ポールソン×ペドロ・パスカル

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サラ・ポールソンさんがインタビュアーを務める2014年のインタビュー。

ペドロ・パスカルが『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4で演じた異国のプリンス、オベリン・マーテルは、生意気で利口、口先が上手く誘惑的だ。計7話しか登場しなかったにも拘らず、パスカルのレッド・ヴァイパーはそのシーズンの話題をさらった。彼の死——予想外で極めて暴力的な死はファンの記憶に永久に焼き付いた。『ゲーム・オブ・スローンズ』のような危険の多いドラマにおいては際立った功績だ。
パスカルは突如現れた訳ではない。チリ系アメリカ人俳優でNYU出身の彼は、90年代後半から映画・舞台・テレビに出演している。とはいえ、HBOの最もシネマティックなシリーズにおけるこの役によって名が知られ引っ張りだこの存在となった。現在はメデジンの麻薬取引を描くNetflixの新しいオリジナルシリーズでありボイド・ホルブルックと共同主演の『ナルコス』の撮影でコロンビアに滞在している。今回のインタビューでは彼の最も古く最も親しい友人の一人、『アメリカン・ホラー・ストーリー』でお馴染みのサラ・ポールソンが話を聞く。

ペドロ・パスカル:最低2つは質問用意してきた? ちゃんとリサーチした?

サラ・ポールソン:18歳の頃から君のこと知ってるんだけどそれで十分? 十分なリサーチだと思うんだけど。

パスカル:(笑)

ポールソン:質問はあるよ。全部メモしてある。準備はいい? 今どこに座ってるの?

パスカル:12時間くらい前に僕らがスカイプしたのと全く同じ場所に移動してきたところ。コロンビアのメデジンの美しい風景が見える。太陽が輝いてるよ。

ポールソン:みんなとても気になってると思うんだ——みんなって言うのは世界で一人くらいはって意味だけど——私たちの出会いについて。お互いの第一印象を覚えてる? 絆が結ばれたきっかけの出来事はあった? 不仲だった時期はあった? それが私の聞きたい事。

パスカル:(笑) その質問全部に答えられるけど、君がそれを聞きたいかわからないな。サラ・ポールソン、君に出会ったのは1993年の9月、僕がニューヨーク市に移って初めての月だった。僕は本当にラッキーで、僕にとってNYUで初めてできた友達でブルックリンに住んでたクリステンが君と高校の同級生だったから、君たちのグループに迎え入れてもらったんだ。

ポールソン:クリステン以外のメンバーの名前を覚えてる?

パスカル:全員覚えてるよ! 言わない方がよさそうな事もいくつかあるけど――僕らは1993年のニューヨーク市に暮らす18歳だったんだから。全員でアッパーイーストサイドに行った事を覚えてる。みんなで『フィアレス』を観に行くんだって僕が主張したんだ。

ポールソン:そう、『フィアレス』ね。死ぬまで忘れないよ。

パスカル:8人で隣同士で座って、僕の記憶では映画が終わる頃には全員が啜り泣いてた。

ポールソン:それから公園に歩いて行ってウッディ・ハレルソンを見たよね。覚えてる?

パスカル:そうそう。僕と君だけが彼をちゃんと知ってて軽く興奮したんだよね。他は誰も気にしてなかった。あのちょっとした有名人目撃体験が今思うと僕らの絆の第一歩で、その後、間違いなくあの夜だったと思うけど、40オンスの酒を飲んだ僕はロミの肩に乗って5番街を走って、タクシー運転手に殴り倒された(笑) 君も誰かの肩に乗ってたと思うな。

ポールソン:乗ってた乗ってた。はっきり覚えてるよ。みんなよく生き延びたよね。当時の放蕩ぶりとか私たちがどんなひどい事をしてどう振る舞ってたかを思うと、20年後どころか翌朝まで無事だった事が不思議だよ。

パスカル:君がハロウィンに完璧なウェンズデー・アダムスのコスプレに牙を足した仮装をしたのを覚えてる? 覚えてないでしょ。

ポールソン:よく覚えてない。私何したの? ボタンダウンを着た? どうだったの?

パスカル:完璧なおさげ髪に、完璧なウェンズデー・アダムスの衣装だった。だけど君はそこに牙のアレンジを加えたんだ――クールな付け歯をね。

ポールソン:つまらないアレンジ。馬鹿みたい。

パスカル:僕は好きだったよ。

ポールソン:私たちに疎遠な時期ってあった? あまり連絡を取らない時期はあったと思うけど、仲違いした訳じゃなかったよね。

パスカル:僕らの中で君が一番仕事を始めるのが早くて、ずっと途切れなかったからね。君がロサンゼルスに移って何年か経つまで連絡を取ってなかった。

ポールソン:君がロサンゼルスに来るまで。

パスカル:僕は少しの間LAに来て、ニューヨークに戻った。ニューヨークに戻ったのに僕らは不思議と友情の第二章に突入したんだよね——お互いに愛情が湧いて手放せなかった。

ポールソン:本当にそう。一日の間にタクシー運転手に叩き落とされてウッディ・ハレルソンに会って『フェアレス』を観たら、一生の仲になるか二度と会わないかのどっちかだと思う。

パスカル:すごく強力な種だね。その後の友情物語は僕らの頭の中でせっせと編集中(笑)

ポールソン:そうだね。まだ大衆に——それか一人だけいる読者に消費される準備はできてない。悪く思わないでね(笑) さて、私からの質問。これについては知らなかったか聞いた事あっても忘れてた。子供の頃『ポルターガイスト(1982)』のシーンを演じてみせたらしいね。本当?

パスカル:100パーセント真実。両親を騙したんだ。可哀想な僕の親。『ポルターガイスト』が劇場公開された当時はPG-13っていうレイティングは存在しなかったんだ。PG-13っていうのは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984)』の公開後に定められたんだよ。

ポールソン:レディース・アンド・ジェントルメン、映画マニアで米国映画協会オールスターの一員、ペドロ・パスカルです。

パスカル:(笑)

ポールソン:オタク注意報!

パスカル:『ポルターガイスト』はスティーブン・スピルバーグの名前を前面に出してたし、親たちがこぞって子供を連れて行った『E.T.』が同じ年に公開だったんだ。それで『ポルターガイスト』はホラー映画だったとはいえ親を説得して観させてもらえたんだ。すごく怖かったな。この件で6歳当時の僕の事がよくわかると思うんだけど、あの映画をすごく気に入ったんだ(笑)

ポールソン:君が今まで私を観に連れて行ったホラー映画の数ったら大量だよね。問題ありだよ。どんなにひどい映画でも私を引っ張って行くんだから。

パスカル:めちゃくちゃグロいやつには連れて行ってないよ!

ポールソン:夜に「やれやれ、これから何する?」って聞くと君は「映画を観に行こう」って言って、これは観ないなって映画が17個あったとしたら、君は私が観たくない17個全部に連れて行きたがるんだよね。失礼だからタイトルを出すつもりはないけど、特にどの2つの映画の事を言ってるかわかるでしょ。

パスカル:だけどその2つはめちゃくちゃグロいやつだった。

ポールソン:そういう事じゃなくて、あれを面白いんじゃないかって思う君の考えがひどい。私に面白い作品だって思わせようとしてたでしょ。

パスカル:(笑) 近いうちに怖い映画に連れて行ってあげるよ。

ポールソン:君は6歳の頃から人を操る達人で今でもそうって事だね。「楽しいよ、保証するって!」とか言って、次の瞬間私は君にポップコーンを投げつけてるってわけ。

パスカル:君が僕に観させたひどい映画の数々についてはどうなの?

ポールソン:いやいや、それは違うね! 何の話かわからないな。後で何の話かメールして。今はポルターガイストの再現について質問があるの。その時か、それよりも前に、「彼らがやってる事を自分もやりたい」と思った瞬間があった? 私は若い頃に観た映画でそう思った。

パスカル:80年代のスティーブン・スピルバーグ作品は間違いなく僕の空想の多くを形作ったと思う。特に『ポルターガイスト』が大きかった。すごく魅力的で、僕の想像の世界に定着したんだ。今観ても面白いよ。実際はファミリードラマであるホラー映画なんて他にはない。その頃に演技に興味を持ったはず。父が映画を観に行くのが大好きだったから頻繁に一緒に観に行ってたんだ。父は品行方正なタイプじゃなかった——両親は若くて、テキサス州サンアントニオに住むチリからの移民だったんだ。映画やロックコンサート、スパーズの試合に出かけるのが全てだった。そして、僕の人生に最も影響を与えたのは映画だった。映画への興味は失せる事がなかった。僕らが出会っていの一番にしたのも映画鑑賞だったよね。

ポールソン:その通りだね。子供の頃俳優以外で考えた仕事はあった?

パスカル:ないんだ。信じられる?

ポールソン:信じられるよ。私は獣医か海洋生物学者になりたかった。それから、その為には医者か科学者にならないといけない事と、動物を切り開いたり安楽死させなきゃいけないって事に気付いたの。夢はすぐに終わった。

パスカル:頭が良くないと無理って気付いた瞬間……。

ポールソン:(笑) そう! 脳の創造性以外の部分を使わなくちゃいけないからね。全てが腑に落ちて演技を仕事にしようとはっきり思った瞬間を覚えてる?

パスカル:中学生の頃にテキサスからオレンジカウンティに引っ越したんだけど、馴染めなくてすごく孤独だったんだ。時間を潰す手段として僕は戯曲を読んだりクラシック作品を借りたりし始めた。13歳か14歳で、まだ運転免許を取って車で人の家に行ったりパーティーに出掛けたりできなかった頃の話だよ。ひたすらそうやって過ごしてたから両親は心配してた。そんな流れでマイク・ニコルズの映画を観たんだ。『バージニア・ウルフなんかこわくない』や『卒業』を。

ポールソン:不思議だね。私もマイク・ニコルズの映画に影響された。私たちなんで今までその話をせずに来たんだろう。

パスカル:『バージニア・ウルフなんかこわくない』を観て圧倒された事を覚えてる?

ポールソン:うん! 覚えてる。最近観返したばかりだよ、サンディ・デニスに心奪われてるから。初めての仕事の一つで私はサンディ・デニスを想起させるって言われた事があるの。彼女が誰なのか知らなかった事が恥ずかしかった。だけど彼女に熱中してるのはそれが理由じゃないんだ。彼女は天才。バージニア・ウルフでの彼女の演技は別次元だよ。イマジナリーフレンドがいた事はある?

パスカル:イマジナリーフレンドはいなかったな。イマジナリーな世界だけだね。インディ・ジョーズにのめり込んでて、いつもあの世界を再現しようとしてた。僕は左腕を3回骨折してるんだけど、うち2回はインディ・ジョーンズの真似のせいなんだ。最初は『レイダース/失われたアーク』を観た後にシーツを結び合わせて家の側面を登ろうとした。2回目は馬に乗ってる時にインディ・ジョーンズみたいな速さでギャロップで走ろうとして振り落とされた。3回目は大人になってからでインディ・ジョーンズごっことは全然関係ない。

ポールソン:初めてのオーディションを覚えてる?

パスカル:完璧に覚えてる。これ言うと露骨に年齢がバレるな。

ポールソン:みんな君の歳くらい知ってるんだから話して。隠す事なんてないでしょ。

パスカル:わかってるよ。初めてのオーディションは『真実の行方(1996)』だった。あの映画覚えてる? エドワード・ノートンが出てるやつ。

ポールソン:君があの映画のオーディションを受けた事を覚えてる。オーディションについて全部話してくれた事も覚えてるよ。

パスカル:完全にお手上げだった。ニューヨークでそのオーディションを受けてからLAに行ったんだ。その役は貰えなかったし、10年くらい仕事がなかった。

ポールソン:(笑)それは言い過ぎ。早い時期に『バフィー 〜恋する十字架〜』に出たでしょ。他に出演したドラマは何だった? 1つじゃなかったよね?

パスカル:前後して一年以内に二人とも『Touched by an Angel』に出たんじゃなかった?

ポールソン:そうだった!(笑) 当時『Touched by an Angel』は『ロー&オーダー』と同じような存在で、通過儀礼として誰もが出るドラマだったんだよね。ギャラも良かったのを覚えてる。だけど、バフィーに出てた時、視聴率の高いドラマに出るんだって興奮した?

パスカルバフィーは初めてもらった仕事の一つだったんだ。出演できる事にすごく興奮した主な理由は、尊敬してる身の周りの人や親友や姉があのドラマに熱中してたから。病みつきだった。僕はその時は観てなくて、バフィーの世界とははじめましてだった。シーズン4の一話目だったからジョス・ウェドンがそのエピソードの監督をしててクールだったよ。僕はいつも死ぬんだよね。どの作品でも。何年経っても未だに死ぬ。

ポールソン:ゲーム・オブ・スローンズは本当に記憶に残る死に方だった。悲しいかなバフィーで君がどうやって死んだかは覚えてないな。

パスカルバフィーファンは覚えてるよ。

ポールソン:私は答えを知ってるけど、読者はある程度興味があるんじゃないかと思うから聞くね。『ゲーム・オブ・スローンズ』にはどうやって出演が決まったの? 長いオーディションのプロセスを経た?

パスカル:あの役について知って、iPhoneでオーディション映像を撮ったんだ。シーズン4のネタバレを食らっちゃったよ、すごい新キャラ役のオーディションの為に台本17ページ分の映像を撮ったから、って君に言ったら、『すぐ映像を送って』って言われて、君はそれを親友のアマンダ・ピートに見せた。二人は映像を見て、気に入ってくれて——

ポールソン:いや、気に入ったどころじゃないよ。大興奮だったんだから。

パスカル:じゃあ君が話したら?

ポールソン:(笑) 自分で言ったら自惚れてるみたいだから言えないだろうし、大体自分でも信じてないだろうけど、あの演技はものすごく鮮烈だった。アマンダに送ったら彼女はすぐにそれをデヴィッド(・ベニオフ、ピートの夫)に見せたの。その後はキャスティング・ディレクターやオーディション、その他の出来事を経た訳だけど。

パスカル:彼らは他の応募者も大量に見なきゃいけなかった。

ポールソン:”レッド・ウェディング”を私の家で観たよね——私はもう観てたんだけど君はまだで、私が一緒に観させた。

パスカル:どうやったらあれを2回も観られるんだか。僕は一人じゃ無理だったよ。

ポールソン:吐きそうになっちゃった。君はほんとあのドラマの過激ファンだったよね。そんな風に視聴してるドラマの撮影現場に初めて立った時ってどんな感じだった? 脳に何が起きた? 頭がなくなった以外で(笑)

パスカル:(笑) 頭が破裂するくらいシュールだったよ! あんなに異様な出来事は当分ないと思う。突然セットに足を踏み入れて玉座に座るチャールズ・ダンスと話してるなんて最高に変な状況だった。

ポールソン:それはクレイジーだね。

パスカル:初日がオベリンの最後のシーンの撮影で、ピーター・ディンクレイジとの長いシーンだったんだ。

ポールソン:ヤバいじゃん。

パスカル:それ以降は気が楽だったよ。

ポールソン:オベリンを除くと『ゲーム・オブ・スローンズ』で一番好きなキャラは誰で、国を治めるべきは誰だと思う?

パスカル:インタビュー誌からこれ聞いてって言われたんでしょ。

ポールソン:まあね。

パスカル:(笑)

ポールソン:みんなが知りたがってる。

パスカル:君こそ『ゲーム・オブ・スローンズ』で誰が一番好きなのか聞いていい?

ポールソン:アリア。役を演じた俳優に対する私情のせいで質問に答え難いの? みんなが大好きで誰にも気を悪くしないで欲しいから?

パスカル:確かにそのせいで選びづらいのもあるけど、登場人物がすごく多いし好きなキャラもたくさんいるんだ。

ポールソン:わかった、だったら質問を変えさせて。あのドラマで演じたい役は? 男性でも女性でも。

パスカル:アリア。

ポールソン:うん、私も。彼女が玉座を支配するべきだと思う?

パスカル:わかりきった事だよ。アリアは大好きだ。アリアとティリオンは素晴らしいキャラだと思う。デナーリスは素晴らしいキャラだと思うし、サーセイは素晴らしいキャラだと思う。

ポールソン:主に女性だ。いいね。

パスカル:僕らのお気に入りのキャラの多くが女性キャラで、『ゲーム・オブ・スローンズ』が多くの批判を受けてるっていうのは興味深いよね。

ポールソン:テレビで最もパワフルな女性たちのうち何人かはこのドラマのキャラだと思う。パワフルっていうのは三次元の女性キャラって事ね。誰が国を治めるべきだと思う?

パスカル:ティリオンならウェスタロスの最も偉大な統治者になる。考えるまでもないよ。

ポールソン:(笑) 死亡シーンの撮影の日はどうだった? 陰気な感じ?

パスカル:暗い雰囲気は微塵もなかったよ。誰もが僕の頭がスイカみたいに粉砕されるのは愉快だと思ってたからね。全員その特殊効果に惹きつけられてた。すごく楽しかったよ。ドゥブロヴニクの美しい野外撮影地で身長7フィート、体重200パウンドある男とふざけ回ったんだ。

ポールソン:あのドラマに出演して以来人生はどう変わった? 強く変化を感じるのは何で、より一般的に変化を感じるのは何?

パスカル:アパートメントを出ると一緒に写真を撮って欲しいっていう人に遭遇するみたいな側面はあるね。彼らが僕の頭を潰してる写真を。

ポールソン:(笑) そして相手はぶるぶる震えてる。

パスカル:(笑) 君は僕よりずっと早くそういう風に人の注目を浴びてきたよね。

ポールソン:『アメリカン・ホラー・ストーリー』以前はそんな事なかったよ。

パスカル:僕はしょっちゅう人の為にカメラを構えてたな——君たちの撮影役になる事が多かった。そうやって注目される事については君を通してより和やかな印象を抱いたよ。ポジティブな変化ばかりだね。何年もの間閉じられてたドアの数々をあの作品が開けてくれた。

ポールソン:『ナルコス』について少しだけ話してくれる? どれくらいの間撮影してるの?

パスカル:まだ始まったばかりだよ。シリーズの監督はジョゼ・パジーリャで、本当にすごい人。素晴らしい俳優のヴァグネル・モウラが演じるパブロ・エスコバルを逮捕するか殺すかというアメリカのミッションにまつわる話だ。

ポールソン:もう一つ聞きたい事がある。良い俳優になる為に必要な素質ってあるのかな? 学んで良い俳優になる事はできると思う、それとも生まれ持った才能なんだと思う?

パスカル:数年に一回君とこの話をするよね。経験から思うに、その役や物語のポテンシャルを引き出す為には出し惜しみしない事がキーだ。

ポールソン:学んで良い俳優になる事はできると思う?

パスカル:人は学ぶ事ができると思う。基本的に不可能な事なんてないと僕は思ってるよ。

ポールソン:とすると、目の前の物事に向き合えば向き合うほど良い仕事をする能力を高めることができる?

パスカル:そうだよ。君がいつも繰り返し僕に強制してるようにね。

ポールソン:なんの話? イカレ野郎。

パスカル:(笑)

ポールソン:君も私に同じ事してるでしょ、間抜け君。

パスカル:わかったよ、鳥頭。

ポールソン:あのね、トンチキ。

パスカル:蛇ペニス。

ポールソン:巨根ってこと? 甘んじて受け入れるわ。

パスカル:いや、蛇に生えてるペニスってこと。

ポールソン:蛇のペニスか! 親友とのインタビューを締めくくろうとする事ほど変な事ってないね。

パスカル:さよなら、愛してるよ。さよなら、インタビューマガジン。さよなら、サラ・ポールソン

ポールソン:さよなら、ペドロ・パスカル