【square mile】ジョセフ・マッゼロ インタビュー

『ボヘミアン・ラプソディ』出演に際してのインタビュー。

この役の前にギターはどれくらい経験していましたか？
大学生の頃に一年くらいギターレッスンを受けたけど、ベースをかじったことはなかった。この役に僕が検討されてるって知ってすぐベースを覚えたよ。プロデューサーが演奏を聞きたがった場合に備えてQueenの曲を２、３曲習ったのと、幸運なことに撮影の６週間前にロンドンに呼ばれて、たぶんイングランドで最高のセッションベーシストのポール・ウエストウッドと会わせてもらったんだ。週に４日彼のレッスンを受けた。撮影中も合間を縫って練習を続けたよ。基本的には９か月にわたって毎日ベースを弾いてたね。

知っているQueenの逸話で一番好きなものは？
ジョン・ディーコンが『Under Pressure』のあの有名なベースラインをスタジオでふざけながら書いてて、ランチに出かけて戻ってきてからそれを気に入ってた他のメンバーにどんなだったか聞かれて、全部忘れたって答えたっていうエピソードが大好き。確かロジャーが覚えてて、ジョンに彼自身が書いたベースラインを再現して見せたんだよね。実質歴史上最も聞き間違えようのないベースラインを何気なく書いておいて「ああ、なんだっけ？」って答えられるくらいの才能を持ってるって考えてもみてよ。

バンドの他のメンバーとの共演はどうでしたか？
人生最大の喜びのうちの１つだ。正直な話、僕ら４人は兄弟みたいな関係なんだ。ラミ・マレックのことはHBOの『ザ・パシフィック』で共演してから11年間知ってる。グウィルとベンとは撮影終了後に一緒にバケーションに出かけたんだよ。それくらい親しいんだ。撮影現場で一緒に演奏するのはすごく楽しかったし、僕にとっては俳優として完全にユニークな経験だった。

憧れの役者は？
ジミー・ステュアートかな。すべての役で心に訴えかける演技をする人だ。いつも引きこまれる。

初めて人に気付かれたときのことを覚えている？
５歳の頃から演技をしてるからたぶん初めては覚えてないけど、『ジュラシック・パーク』に出た後レストランで文字通りみんなの視線を浴びたのは覚えてる。それからウェイターにサインを頼まれて、突然レストランの全員が列を作ったんだ。

一緒に仕事をした中でお気に入りの俳優は？
今まで全部の中で？ わあ。選べないな。でもリチャード・アッテンボローと俳優としても監督としても一緒に仕事をできたのは素晴らしかった。デヴィッド・ストラザーンは映画で僕の父親役を３回演じてて、計４作で共演してるから、彼は僕の中で特別な人だよ。

撮影で一番楽しかったのは？
正直、20分間まるまるのライヴエイドのQueenのパフォーマンスをしたことは上位に入る。

これまでの撮影で強いられた中で一番奇妙だったのは？
『ザ・パシフィック』で、オーストラリアの農村で泥溜めの中の腐敗した死体の中に滑り込んだ後、次のショットを撮る前に本物の生きた蛆に身体を覆われて、それをナイフで落とさないといけなかったこと。

人に知られていないあなたの特技は？
演技。うそうそ。うーん、ジャグリングがかなり得意。つまらない回答だね。

この次の仕事は？
今は僕の書いた『The Man In The Radio』っていうドラマのパイロットを軌道に乗せようと頑張ってるところ。もしうまくうけば出演もすると思う。でも長い道のりだね。

仕事に対する野心で一番強いものは？
死ぬまで俳優業と監督業がしたい。ものづくりがしたい。会社を運営して、複数のプロジェクトを同時進行させながら全部に参加できたらいいなと思う。それが夢だね。