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Broadway’s Dynamic Duo: Adam Pascal & Anthony Rapp Talk 20 Years of Friendship

※2016年の記事です。

アンソニー・ラップとアダム・パスカルトニー賞受賞ミュージカルである1996年『RENT』でマーク・コーエン役とロジャー・ディヴィス役を生み出したことでブロードウェイ史における地位を固めた。この作品以降彼らはブロードウェイでオリジナルキャストを務め、世界中で仕事をし、アルバムを作り、ドラマや映画(映画版『RENT/レント』を含む)に出演するなど見事なキャリアを積んだ。

この素晴らしいペアが10月22日、Feinstein's/54 Belowにおいて彼らの新しい高評価のショー『Celebrating 20 Years of Friendship』で再共演する。

BroadwayBoxはパスカルとラップに二人の20年の友情、『RENT』の思い出、彼らがブロードウェイ版マイケル・スタイプとボノであることについて話を聞いた。

 

相手の第一印象

アンソニー
アダムはジョナサン・ラーソンから紹介された。オフ・ブロードウェイの稽古開始前夜に彼の家でパーティをしていて。彼(ジョナサン)のことはワークショップで知ってた。彼はとても興奮してて、文字通り僕に駆け寄って来て「彼に会わないと。すごいよ。彼の歌を聞かないと」と。アダムはオーバーオールと編み上げ襟の緑色のスウェットシャツっぽいものを着てて、ヒゲが生えていて髪型はカエサル・カットだった。僕は「まるでロビン・フッドの取り巻きの一人だな。これが元ヤク中のロックスターもどき!?」と思ったよ。だけどジョナサンのことを信用してるし、その後リハーサルで彼が口を開いた瞬間圧倒された。

アダム:
アンソニーに会った時彼はダフネといた。二人で立ってたんだけど、これがちぐはぐな一緒にいるのが似合わないペアで、その二人がなんだか物珍しげに僕を見てたんだ。僕の最初の反応は「彼らを知ってる。すごく見覚えがあるぞ」。特にアンソニーだね。「どこで彼を知ったんだっけ?」という感じだった。映画で見たことがあったんだけど、数日間なんで自分が彼を知ってるのか考え込んだよ。

尊敬している相手の能力

アンソニー
力強い高音の歌声。多くの人は高音で声を張り上げて歌うと金切声やサイレンみたいな響きになるんだ。「ウッ」と思うようなね。だけどアダムは絶対そうならない。最高潮の時でさえ彼の歌声にはあたたかみと豊かさがある。その節を聞いた全員顔を見合わせて「なんで!?」って。僕がいつも畏敬の念を抱く対象だ。

アダム:
アンソニーの生きる姿勢にいつも刺激を受けてる。彼の楽観主義や、僕なら我を失うような物事に直面した時に理性と落ち着きを保つ能力。一緒にいて悪い事態が起きた時、事を円滑に進めるのが彼で、僕は爆発。僕と妻との関係によく似てるんだ。

このコンサートで一番好きな相手のソロ

アンソニー
Journeyの『Open Arms』をセットリストに加えたところなんだ。ずっと素晴らしい歌だとは思っていたけど彼が歌うと信じられないくらい良い。さっきの僕の話の良い例だよ。

アダム:
彼が書いた母親を訪ねる歌(『Visits To You』)が大好きだ。彼がこれを歌うのを百万回くらい聞いてるけど聞き飽きることがない。とても美しい歌だし、背景にある意味を知るとよりいっそう胸を締めつけられる歌になる。

『RENT』で共にした経験の中でもっとも印象深い、またはお気に入りのパート

アンソニー
僕はこのショーをアダムより少しだけ長く演じていて(代役の役者たちと共に)、『Halloween』から『Goodbye Love』、僕らが二人きりの歌『What You Own』への流れがあるんだけど、アダムほど一貫性と存在感と魂を持っていた相手は他にいない。公演の中でそれがいつもお気に入りだったね。

アダム:
『RENT』の後でもこういったパフォーマンスをする機会があって、人々が僕らの共演に反応してくれるという事実が本当に大好きだ――『RENT』関連だけじゃなく僕らの全ての歌に対してね。ネダーランダー劇場を飛び出しても観客に影響を与え続けることができるんだ。

オフでの交流内容

アンソニー
政治や時事問題についてたくさん話をするよ。彼の家族を知ってるし、彼らが元気にしてるか、どうしてるのか、いつも気になってる。すごくクールな子供たちなんだ。

アダム:
僕らには長くて豊富な歴史があるから話題はいつもたくさんあるんだ。共通の友人たちがどうしてるかとかね。

相手が出演したショーで特によかったもの

アンソニー
『Memphis』と『Cabaret』が大好きだった。僕はアダムがすごく面白いことを知ってる――だから彼が今『サムシング・ロッテン!』に出てるのはワクワクするよ。『Memphis』『Cabaret』の彼は本当に笑えたし、みんながそれを観ることができるのが嬉しい。彼はおどけ者だからね。彼がまだ世に知られていない自分の一部を使うことができるのはすごいと思う。

アダム:
『If/Then』が大好きだった。主題という点で彼にとってとても重要な役だったのは明白だし、自身の人間性に訴えかける仕事をしている彼を見る機会に恵まれたことは格別だった。

歌で共演相手のパーソナリティを表現するなら

アンソニー
完全にありのままの自分でいることについての歌ならなんであれ当てはまる。アダムは率直に喋ることや素のままでいる事を恐れない。それを表現する歌ならなんでも。

アダム:
僕はいつも僕ら二人をマイケル・スタイプとボノだと思ってた。僕らのスタイルや音楽へのアプローチがね――彼は(レントの)オーディションでR.E.M.の曲を歌って僕はU2の曲を歌ったんだ。ずっとその二人の歌手と僕らに共通点を感じてた。