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備忘録や情報まとめのメモ。間違いがありましたらご指摘いただけるととてもとても有り難いです。

WAMGインタビュー

We Are Movie Geeksによるルーカーさんとガン監督への各々のインタビュー記事より。(GotG無印公開当初です)

(2014年8月のルーカーさんへのインタビュー)

昨夜(プレス上映会の後)TwitterFacebookで今作へのポジティブな反応が爆発的でした。こんなに大きな反応をこれまで予期していましたか?

うん!(笑) ある意味予期してたよ。俺も先週観たんだけど、ワオ……大熱狂だった。ファッキンクールだって思ったよ! よくできてるしすべてがある。あいつは天才だよ! まったく驚きじゃないか? 彼は全部を組み合わせたんだ。頭を絞って色んなキャラクターたちをまとめ上げて、彼らを作り上げて説得力を持たせて……すごいぜ! これ以上のことがあるか? 彼は本当に素晴らしい仕事をしたよ。

ジェームズ・ガンはあなたのためにこの役を書きましたが、自分のために書かれた役を演じるというのは単にキャスティングされる役と比べてプレッシャーは増えますか?

プレッシャーはより少ないよ。ただ自分でいるだけだから。自分のままでバカなことをするってだけ(笑) そりゃそうさ! 普段どおりに振る舞う必要しかないよ。あのキャラクターは俺だから、どうなろうと合ってるんだ。それが正解だ。俺たちはすごくよく噛みあってる。彼が俺に演じてほしかった理由は、俺は悪人を演じても人から好かれるっていう奇妙なことが起きるからなんだよ……一風変わった好かれ方でね。色々な作品でそれをやってて、たとえば『ウォーキング・デッド』。声をかけてくれる視聴者が泣きそうなんだよ。俺が死亡退場したことをとても残念がってる。彼らは製作側に対して怒ったり俺に同情してくれたりするけど、でもメルルって嫌なヤツだぜ(笑) そうだろ! 彼は大抵の人間は好きじゃない。弟は好きだけどな! 好きなのは弟だけだ!他の誰のことも気にかけてやしないのに、観客やファンやドラマの視聴者は――彼らはキャラクターと繋がってるんだ。本当に、心から繋がってるんだと思う……相手がどれだけ反社会的になりえようとなんだろうと。……クールなものに愛着を抱いて見限ろうとしないのは当然のことだと思う。彼らは信じてるんだ、良い方向に進むはずだってね……メルルはそうだった。彼らの目にはメルルは良くなったって映ってるんだ。ガバナーをやっつけようとして、弟のため、そして弟ゆえにあのグループのために命を投げ出すことで、メルルは名誉を挽回した。視聴者はあのグループに入れ込んでる――『ウォーキング・デッド』グループにね。メルル・ディクソンというキャラクターは死んでドラマから退場したことでドラマに出てた頃よりも愛されてる。

ヨンドゥもよく似てるよ。乱暴な愛情表現をする男なんだ。ヨンドゥは成長してスターロードとなった青年の代理パパ/父親的存在だ。彼が俺から盗んだり俺を裏切ったりするたび、俺は愛の鞭を与えて痛い目を見せた後に彼のことを誇りに思う。「なんてこった、あいつが俺にやりやがったのか? それでこそ俺のboyだ!」って感じだね。「ワオ。あいつがこれをやったなんて信じられないぜ!」。だからこそ彼を愛してるんだ。それゆえに彼を愛してる。あの最後の瞬間、本物じゃなかったことがわかるシーンでさえ――あの最後のシーンはクールだ。「それでこそ俺のboyだ! またやりやがった!捕まえに行くかな!」って。それだからこそ大好きなんだ。やられたことでもっと彼を愛しさえする。そういう類の出来事なんだよ。いいシーンだし楽しい。観客も気に入ってるし俺も大好きだ。あのキャラを演じるのが大好きだよ。俺がなにを気に入ってると思う? 悪いヤツでありながら、たとえばトラックが突っ込んできた時その他大勢が動かない中でたった一人走って行って子犬を助けるだろうってところが好きなんだ。そんな行動をとれる人間は多くない。それはある意味俺の一部だ。俺の行動の一部でもあるんだ。そういう風に厳しくて、乱暴で……でもどこか心の深いところに柔らかい部分もある。

あなたは『スリザー』では怪物役でしたよね…

そうだよ!

ジェームズによってあなたは『Scream Queens』では血で覆われ女性たちに襲われて、今回は信じがたい入れ歯をつけて青く塗られています。ジェームズがあなたの美しさを隠そうとし続けるのはどうしてだと思いますか?

いいかい? 彼は妬いてるんだよ。至って単純、嫉妬してるんだ(笑) 俺がかっこよくて妬いてるんだよ。鏡を見て、たぶん毎日だね、「ちくしょう! ルーカーくらい男前だったらよかったのに! ルーカーめ! なんであんなにかっこいいんだ? あれで朝の5時まで遊んでるなんて! ありえないだろ!」って(笑) いやさ、彼の弟の方がひどい扱いを受けてるよ! 『Humanzee!』だぜ! 弟の方が大変だよ。全人生でずっとだからね! 俺はたった8年程度だ。弟は生まれてこの方いじめられてる。「おい、こうしようぜ……あの木に登って落ちるんだ。俺はここで撮るから……俺が監督だ!」ってね(笑) ジェームズはそういうやつなんだ。そうやって生きてきたんだよ……大事に思ってる、好きな相手をいじめるんだ!

続編ではヨンドゥにどうなってほしいですか? なにを見たいですか?

オー! もっと見たいね!(笑) もっと出番を! モア・ヨンドゥ! モア・ヨンドゥだ、くそ!

(2014年12月のガン監督へのインタビュー)

この映画の公開前、ジェームズ・ガンはガーディアンズの公開を恐れている、という記事がたくさん出ていました。今作は近々ブルーレイ化されますし、非常にヒットしていますが、現在あなたが恐れていることはなんなのでしょう?

あー、映画を公開するのが怖かったわけじゃないよ。怖かったのは、毎日ロケットのいない生活をどう生きていけばいいのかわからなかったから。つまり単純な話なんだ(笑) 本当にそうなんだ。ロケットとグルートに愛着が湧いてね。毎日延々、数えきれないほどの時間を彼らと一緒に過ごした。彼らは僕の子供のような存在だったし、映画が公開されたら――もし映画が公開されて結果が振るわなかったら? もう彼らに会えない、と考えてた。怖かったよ。この作品をただただ手放したくない、という点でも怖かった。この映画とその創作作業は僕を構成する大事な要素になったし、僕の二年間のすべてだった。これが全部終わってしまったら僕はどこに行けばいいんだという感じだった。肉体的な意味でなく感情的に。わからなかった。それを恐れてたんだ。

続編について本腰を入れて考え始めたのはどの時点で? あなたは一作目を作っているとき常に続編は頭の中にあったと先述していますが、本気で考え始めたのはどのポイントでしたか?

そうだな……撮影半ばの頃にサイモン(・ハット、彼のアシスタント)と一緒に僕のトレイラーで座っていて、「続編なんだけど」って言って……(笑)、彼を座らせてノートをとり始めたんだ。その時に続編が本当に動き始めたと思うよ。その次の躍進はこの映画が公開された日だと思う。座って基礎をぜんぶ書き出したんだ――続編のストーリーを書いたのが8月1日*1。その二つが動き出したタイミングだね。

今日探してみたんですが、一作目の公開前に続編制作が発表された実例は一つも見つかりませんでした。今作が史上初と言ったら間違いかもしれませんが、一作目の公開前に続編が発表されるということでプレッシャーは増しましたか?

うーん……ノー。だってつまり、今作の出来がよくなければ続編は未発表になってたところだったんだ。続編が発表されて多少ほっとしたよ。当時僕らは今作がそこまでヒットするとは考えていなかったと思うけど、公開週の週末に6000万には届くだろうと考えてた。そういう想定だった。それが9400万を叩き出したんだ。仮に公開週の週末に5000万だったとしてもたぶん続編制作には事足りてただろう。その期間で批評において高評価を受けていることも知った。また二年間仕事があるとわかって嬉しかったよ。

当初のジャンケットで(マイケル・)ルーカーにあなたが『スリザー』では彼をモンスターにし『Scream Queens』では血まみれにし『ガーディアンズ』では青く塗ったことについて聞いてみたんです。どうして彼の美しさを覆い隠そうとしているんですか? 彼はあなたはただ妬いてるって!

まあ僕のうんこはルーカーの顔に妬いてるけど、ルーカーの顔に妬くのはそれくらいのもんだよね(笑) 本当にひどい目に遭ってるのは僕が何度も映画の中で殺してる弟のショーンだよ。『トロメオ&ジュリエット』ではバラバラの3つのポニーテールを作るために髪を剃らないといけなかったし、エイリアンの孤児役の『メン・イン・スパイダー2(原題:THE SPECIALS)』では頭のてっぺんを剃らないといけなかったし、『スーパー!』ではぞっとするグイドヘアにならないといけなかったし、クラグリン役ではめちゃくちゃなモヒカンだぜ! ルーカーにやってきたことはショーンほどじゃないよ。僕は彼に対して深い恨みがあるみたいでさ……(笑)

大半の観客にあなたがルーカー、ネイサン・フィリオン、そしてもちろん弟と親しいということは知られていますが、多くの人が気付いていないかもしれないのが今作にはあなたの親しい友人がもう数人出ているということです。友人にプロジェクトに参加してもらうことができるクリエイティブな意味での利点はどのようなことがあるでしょう?

率直に言って、監督というのはかなり孤立した作業なんだ。僕にとって狂乱状態の時に寄って行って短い間肩にもたれたりできる時間があるのはクールで、その相手が弟のショーンであったりマイケル・ルーカーであったり、直近の僕の映画二作に出ているスティーヴィー・ブラックハートなんだ――僕のためにそうしてくれる人たちだ。そして実のところクリス・プラットと僕はお互いに同じことをした。だから友人が参加しているのはいいものだよ。

ケヴィン・ベーコンは作中で言及された件で連絡してきましたか?

ああ、うん! すぐに連絡をもらった。喜んでたよ(笑) 大興奮してたし賛辞だと受け取ってくれた。クソ面白かったって! それだけじゃなくキーラ(・セジウィック)*2も面白かったってTwitterでメッセージをくれた。すごく気に入ってもらえたよ。ケヴィンは僕が今まで会った中で最高の人の一人なんだ、俳優としてだけでなく人としても。とりわけ俳優として本当に彼のことが好きだ。今まで一緒に仕事をした中で一番仕事がしやすい人だよ。彼についての台詞を入れられたことはとてもクールだった。

*1:GotGアメリカ公開日

*2:ケヴィン・ベーコン氏の妻