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koto-koto

備忘録や情報まとめのメモ。間違いがありましたらご指摘いただけるととてもとても有り難いです。

アーミー・ハマーQ&A(2012年)

ローン・レンジャー』出演後のQ&Aが面白かったので訳してみます。

アミハマさん『ソーシャル・ネットワーク』の音声解説で、あれ、スタッフさんが喋ってる?と思うような裏方的な情報を喋っていておもしろいなぁと思ったのですが、勉強してるんだろうなぁ。

Q.あなたは礼儀正しい方のようですね。
A.僕は俳優だよ――根はソシオパスかも。
Q.(笑) まさか違うと思いますが、少なくともハンサムで裕福な男性です。けれど俳優業において近道をしたようには思えません。
A.この仕事をやると決めた時…あなたが触れたような『裕福』でいることは諦めないといけなかったからだと思う。この仕事を始めてすぐに。
Q.ご両親に縁を切られたということですか?
A.決意と目標があったから。演技の仕事をするために高校を中退する事を受け入れるというのは両親にとってとても難しい決断だったんだ。「高校を中退する? ハマー家の男には経営学修士やPhDをとることなく大学を中退した人間さえいないのに」とかなんとか思ったんだよ。僕をコロンビア大に行かせたがってた。それがゴールだったんだ。「おまえはコロンビア大に行くんだ! 校舎があそこに!」いや、行く気はない。ごめんなさい。あなた方がそれで上手くいっているのは嬉しいけど、僕はこれをしなきゃ。情熱を注ぐ先を見つけたんだ。
ウィンストン・チャーチルが愛する仕事を見つければ生涯1日たりとも労働する必要はないと言ったけど(注:実際は孔子の言のようです)、僕はそれを見つけたんだ。呼ばれてなくたって現場に行くよ。どうやって進行するのか見たい。観察したい。学びたい。あらゆる角度においてこのビジネスが大好きなんだ。
Q.演技よりもそちらの仕事がしたいということでしょうか。
A.うん。演技は僕にとって入口だったんだ。映画学校に行って3か月間1972年のペプシのCMを撮った監督から学び照明について講義を受けるか、あるいは撮影現場でゴア・ヴァービンスキーがバーッと紙切れに手早く案を書いて最高の照明をセットしてから「これだ、今すぐこれをやれ」と言うのを見ているかだった。わあ、あれがやりたい、って。監督業は僕にとって最終段階だ。製作がしてみたい。監督がしてみたい。自分自身のコンテンツが作ってみたい。
Q.あなたは注目作でいくつかの大役を担ってきましたが、成功が訪れたのは予想よりも早かったですか?
A.早いっていうのは笑えるよ。僕はたぶん6~7年は何でもいいから仕事をもらおうと悪戦苦闘してた。「名前の無い役? わかりました、それでもやります。何としても。撮影が1日だけ? 1時間だけ?構いません、出ます」。
それから突然だよ、『ソーシャル・ネットワーク』が舞い込んだんだ。それから、ドーン、『J・エドガー』! ドーン、 『白雪姫と鏡の女王』! ドーン、『ローン・レンジャー』! 演技学校や芸術学校を飛び回って自分に何ができるのか学び自分にとって何が役立つのかを探るしんどい仕事に何年かかかって…その後ふいにこの”一夜にしての成功”が起こった。
最初にわかってたのはデヴィッド・フィンチャーの映画で一人二役をするってことで、でもどう転ぶかなんてわからないから、それは心構えができるよりずっと早く起こったんだ。何が起きるのかなんて僕らにはわからない。それから大きく展開して、次に知ったのが「クリント・イーストウッドがあなたに出演して欲しいと呼んでます」ってこと。なんだって!? 何の話?「ディズニーが作っている大規模な映画で(『ローン・レンジャー』)、あなたはタイトルキャラクターをやる予定です」みんな僕が25歳だって知ってる? 本当に? 務まるかどうか自信がないよ。でも力試しの一つだ。贈り物にはケチをつけるなって言うしね。折角の機会をもらったんだから、「いいかい、僕は可能な限り必死に準備して最善の結果を祈るよ」って。
Q.そしてとても有名なスターたちと共演してきましたね。
A.本当にすごい俳優たちと仕事をして彼らのプロセスの違いを観察することができた。レオがいかに徹底した仕事をするかや、ジュリアがいかにアプローチのプロフェッショナルか、ジョニーが何かを現場にもたらす時の彼の楽しみ方をね。
Q.きちんとした生業だという事をご両親には納得してもらえましたか?
A.うん。ビリー・グラハム役が決まった時に母が「(拍手)とても誇りに思うわ!」って。それからバットマン役の契約をした時に父が「すごいぞ、息子よ!」って。彼らは僕にとって俳優というのは映画を観たり仕事を怠けたり大学に行きたくないっていう事じゃないと気付いて、「わあ、本当に夢中なのか」って気付いたんだ。生きてきて何よりも懸命にやったのがこの仕事だったからね。何よりも。