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2011/9/5 CraveOnline

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アベンジャーズ前のクラークさんのインタビューが楽しかったので訳してみるー。

 CraveOnline:(S.H.I.E.L.Dエージェントのコールソンの)役をもらった時、このフランチャイズにおいていずれ重要なキャラクターになるということを誰か知っていた?

クラーク・グレッグ:まさか、そんな予定はなかった。彼はまさにふと現れて書類を持って来てふと消える役だった。本当にそれだけが彼の仕事。やって来て誰かにブリーフケースとかそんなような物を渡してたんだ。何でもない役だった。でも素晴らしいキャストだったし(ジョン・)ファブローのことは大好きで、「やる?」って感じで聞かれて、僕は「カットするつもりだろうけどそれが何だっていうんだ? 顔を出すべきだし、少なくとも大好きなロバート・ダウニー(・Jr)と撮影できるんだからやらないと」って。そこで起こった事がうまくいったのは一種マーベルのスマートさの象徴だ。脚本家たちが提案したコールソンとスタークの冗談めいたやりとりにロバートと僕が提案し、スタッフたちはすぐにそれに応じてくれた。そしてそれは突然台本に入ったんだ、彼らが「来月と再来月は空いてる? 色々書き足し始めたよ。この映画の中でのコミックリリーフを超えて意義のある役だ。S.H.I.E.L.Dについて大きなプランがあるんだけど、その導入役になってもらう」って。僕は「うん!空ける!何よりもそっちを優先するから」って答えた。

そして電話がかかってきたんだ、「いいか、コールソンはアイアンマン2で帰って来るぞ」「なんてこった!また出れるの!?」。それからアイアンマン2の撮影があって、渡された草稿でニューメキシコに行くって台詞を言ってたから「ニューメキシコに何があるの?」って言ったら、彼ら「えっ、きみだよ!きみマイティ・ソーに出るんだよ!」って言われた。「何それ!本当に!?いつ?いつ!?」って感じだったよ。それからコミコンでのマイティ・ソーのパネルの時にステージに行く直前にジョス・ウェドンがやって来て自己紹介して、「きみにアベンジャーズでかなり大事な出番を書いたんだけど…アベンジャーズのキャストとして紹介していい? ロバート・ダウニー(・Jr)とジェレミー・レナーとマーク・ラファロと一緒に。全員ここにいるんだ」って言うんだ。僕は「うん、いいと思う」って(笑) ――だから毎回毎回嘘みたいなこの出来事は、なんだか奇妙な、Make-A-Wish Foundation*1みたいなものなんだ。誰かからきみは余命二週間だって伝えられるのを待ち構え続けてるよ。

CraveOnline:マイティ・ソーでのあなたのキャラクターの微妙な変化が興味深いです。アイアンマンでは言ってみれば…トニー・スタークにナメられてるけど、マイティ・ソーでは威張り散らしていてGメンみたいな感じだよね。

クラーク・グレッグ:あれはエージェント・コールソンのとある一面だと思う。彼は、時々キツい皮肉を食らってテイザー銃で脅される必要があるブッ飛んだ金持ちのトニー・スタークを管理しなきゃいけない。それはどこか変になった北欧の神だと判明するハンマー男に対応しなきゃいけないのとは違う。エージェント・コールソンが対処すべきまた違う状況だ。誰だって自分の失敗をニック・フューリーに報告しに行きたくないだろ。楽しい一日って感じじゃない。

CraveOnline:アベンジャーズではあなたのキャラクターの新しい一面を見られそう? 独りでスクラルの艦隊をやっつけたりするチャンスは?

クラーク・グレッグ: そうそれ!今独りでスクラルの艦隊をやっつけてるんだ!

CraveOnline:最高だね。

クラーク・グレッグ:なんてね。『独りでスクラルの艦隊を』は違う…クリーをやっつけてるんだ!

うそ、冗談。そうだね、確実に新しい要素はある。今回エージェント・コールソンがやるのはかなり違った新しい物事だよ。 今作は現れた脅威との戦いにおけるいわば『大集合』だ。そしてジョスは…ジョスは僕らがそれぞれのキャラクター、スーパーヒーロたちやエージェント・コールソンについて知っていることを取り入れて、既存のものの上に作品を築く達人なんだ。

CraveOnline:ジョス・ウェドンは人気キャラを殺す達人でもあるよね。実際あなたのことがちょっと心配。

クラーク・グレッグ:うん、それ読んだことあるよ! 読んで知ってる。みんなが心配してくれるのは光栄だけどこの話はやめてもらいたいんだよ、誰かさんの耳に吹き込む事になるから。今まさにアイアンマン3を作る話をしてるんだけど、誰かが「たぶんエージェント・コールソンは死ぬし」って言うと、「おいおいおい!これは今までで最高の仕事なんだ!エージェント・コールソンが殺される話はやめてくれ」ってなるんだよ。

CraveOnline:(笑) まあそうだね。

クラーク・グレッグ:いや違うんだって。早い段階でジョス・ウェドンに話したんだよ。「ねえ、なんでみんな揃ってこう言うの?」って言ったら「ああ、そういう事やったことがあって。心配ないよ。きみは安全だから」って言ってたよ。

CraveOnline:それが聞けて本当に嬉しいよ。あなたが出たマーベル・ワンショットの話に移ろう。『相談役』(マイティ・ソーのDVD/Blu-Ray特典)を見たところなんだけど、ロス将軍が(インクレディブル・ハルクの終わりで示唆されていたにもかかわらず)アベンジャーズにならない理由を説明することで、単なるエンターテインメイントだけでなく一連の物語の穴を少し埋め始めてるよね。ずっと意図してたの?それともあれはあなたたちが語りたかったキュートな話のおまけなの?

クラーク・グレッグ:そうだな…こういう短編を撮るアイデアはお遊びで考えてたんだと思う。いつも「まだあまり他の人がやった事ないことで他に何ができる?」って考えている人々がいるんだ。これは彼らが試してみたかったことの一つなんだろう。ストーリーだとか映画の時系列のギャップを埋めることがどれだけ元から決まってたのかは本当にわからないよ。でも確かにそれが台本に入ったことで明らかに彼らの大きな動機の一つになった。

 CraveOnline:ソーのハンマー墜落現場への道のりで起きるファニーな出来事ってどんな事?

クラーク・グレッグ:ああ…そうだ、それがあるんだ! 引き続きちょっとした興奮があると思うし、たぶんコールソンが新しい、ちょっとした食えない一面を見せることになると思うよ。

CraveOnline:『ザ・ホワイトハウス』などでFBIのエージェントや似たタイプの人々を演じてきてるよね、『スパニッシュ・プリズナー』は違ったけど。すべてのキャラクターを同じように役作りしてるのか、それとも毎回ゼロからスタートするのか聞きたいです。

 クラーク・グレッグ:似てないと思いたい。エージェント・コールソンは僕にとって大きな違いがあるんだ、『ザ・ホワイハウス』で演じたマイク・キャスパーだとか、…(笑)、きみの言ってることは正しいと思う、似たキャラは2,3人演じたことがある…もしくは『特捜刑事スパルタン』のシークレット・サービス役とかね。彼が人を殺さなきゃいけなかった場面では元軍人らしかったけど。

CraveOnline:『特捜刑事スパルタン』大好きだったよ。テレビシリーズのウルティメット・スパイダーマンでもエージェント・コールソンを演じてるのを見たんだけど?

クラーク・グレッグ:うん、そのとおり。エージェント・コールソンにかっこいい台詞があるんだ。ニューヨークの高校に若いスーパーヒーローたちが潜伏してる話で、『コールソン校長』は彼らの世話役なんだ。校長としても潜入してるんだよ、面白いよね。

CraveOnline:心配する相手には事欠かないね。

クラーク・グレッグ:ほんと。

CraveOnline:もう1つだけ質問が。『セックス・クラブ』が大好きだったので個人的に重大な質問なんだけど、次に監督をするのはいつの予定なのか気になるんですが。

クラーク・グレッグ:ありがとう!脚本を書いて今まとめてる映画があるんだ。10月中に撮影が始まるはずだからもうすぐだ。ちょっとだけまとめるものがあって、できれば……ごく短期間の撮影になる予定なんだ。おそらく一か月かもうちょっとだね、1月までにお見せできればと思ってる。

CraveOnline:素晴らしい。どういうジャンルの映画なのか教えてくれる?それともまだ内緒?

クラーク・グレッグ:子役俳優のエージェントに関するネオ・ノワールのつもりだ。『Trust Me』っていうんだ。

CraveOnline:すごく面白そうだね。

クラーク・グレッグ:ありがとう! 台本には満足してる。うまくいくことを願うよ。

CraveOnline:今のところ発表された作品両方とも好きだよ。他にもあるのかもしれないけど。『セックス・クラブ』は明らかに素晴らしかったし、『ホワット・ライズ・ビニース』は良い緊張感のあるスリラーだと思う。

クラーク・グレッグ:ありがとう!ありがとう。両方とも本当に良い経験だったよ。ジョス・ウェドンやケン(ケネス)・ブラナーやジョン・ファヴローみたいな人達と撮影現場で過ごすことができて脚本の技術は進歩しているような気がするから、今までのものより更にうまくいく事を願ってる。

*1:難病と闘う子供の夢を叶える団体